滋賀県草津市で、40代の教員が警察官や検事を名乗る人物により、暗号資産約1.8億円相当をだまし取られた事件。
「口座が捜査対象になっている」と告げられ、口座開設と送金を指示されたという。
この手の詐欺を見ていると、だいたい同じポイントに行き着く。
① 被害者ではなく「疑われる側」に立たされた瞬間
② 電話やビデオ通話だけで話が進む
③ 内容より先に、行動(開設・送金)を求められる
④ 「今すぐ」「協力しないと不利」という時間圧力
⑤ 途中から、資産を動かすことが前提になる
警察・検察が個人に資産移動を求める合理性はない。
その線を越えた時点で、話は捜査ではなく誘導に近い。
知識の有無というより、立場と時間を同時に奪われた時に判断がずれやすい。
だから「本当か?」より、「この流れ、自然か?」を見る方が現実的だと思う。